安全と品質への取り組み
ずっと大切にしている想いがあります。
トーエー食品には、ずっと大切にしている想いがあります。
それは、お客様に安心して食べていただける商品をお届けすること。
そして食べた人が思わず笑顔になるような、おいしさを追及すること。
そのために、私たちは安全と品質の管理に徹底的に取り組んでいます。
とことん真面目に、ひたすら誠実に。
そんな気持ちで続けてきたこれまでの取り組みや、
製造に携わるスタッフたちの熱い想いをお伝えします。
安全な商品を届ける、という責任。
「お客様に安心して食べていただける商品をお届けする」という思いを、工場のメンバー全員が持ち、異物除去やミスの防止を徹底しています。
トーエー食品は2001年にHACCP認証取得、2014年よりISO22000認証取得、2023年にはFSSC22000認証取得するなど、さまざまな角度から安全管理に取り組んでいます。
たとえば、トレーサビリティの確立も取り組みのうちのひとつ。商品を安全にお召し上がりいただけるよう、トレーサビリティシステムを運用しています。商品に使う小麦粉から野菜、スープのエキスに至るまで、すべての材料の生産地や成分、製造工程などを細かく記録しています。
また、国内産原材料の小麦粉などは、定期的に現地に赴き担当者の目で直接確認するとともに、生産地が発行する証明書を取得するなどして、徹底的に管理しています。
私たちはできあがった商品だけでなく、その材料にまでさかのぼって安全性を確認することで、初めて本当に安全な商品が提供できるのだと考えています。
異物混入を防ぐ、スタッフの取り組み。
異物混入を防ぐには、製造エリアに異物を持ち込まないことが大切です。
工場の製造エリアでは「持ち込まない、持ち込ませない」を厳守しています。
現場のスタッフのひとりひとりが自覚を持ち、安全管理に真剣に取り組んでいます。ポケットのない作業着を着用し、落下や遺失の恐れのあるものは持ち込まないことや、エアシャワーやエチケットブラシの使用、作業用帽子の被り方から靴底の洗浄など細かなチェック項目を欠かさず確認してます。
スタッフは毎日、この全項目を欠かさずチェックし、気を引き締めて担当の現場へと向かっているのです。
育んできた経験を生かす、生地づくり。
ノンカップ麺の製造は粉をミキサーにかけることから始まります。国内産の小麦粉やでんぷんなどに、水を加えて15分ほどこねると麺の生地ができあがります。
生地の粉と水の配分は基本的には決まっていますが、その日の温度や湿度により、水の量を調整することがあります。その加水量を見極めることから始まります。
「夏と冬、晴天と雨の日では、微妙に配分が違います。どれくらい水を加えるかの加減は、過去のデータと今までの経験から、自分の手が覚えてきた生地の握り具合が頼りです」
1度にミキサーに入れる粉の量は、25kg入りの粉袋9袋分。1日に15回以上も重い粉袋の運搬作業を繰り返します。黙々と、そして慎重に。
「生地がよくなければ、いい麺はできません。つまり、ここがすべての基本なんですよ。」
むせ返る暑さの中で、麺と向き合う。
麺の生地を延ばす圧延ローラーや油で揚げるフライヤーが並ぶ製造ライン。むせ返る熱気に包まれた現場で、ひたすら麺と向き合います。
「麺は生きているんです。だから、麺にとって最適な条件を整えてあげることが何より大切なんですよ」
わずかな変化でも、すぐに麺に影響が出るため油断はできません。立っているだけで額に汗がにじむ環境で、圧延ローラーを注意深く見つめ、何度となく生地の厚みを測ります。理想のおいしい麺を作るため、わずか100分の1ミリ単位で厚みを調節するのです。さらに、フライヤーの温度管理や麺の揚がり具合にも気を配ります。
「現場では全く気が抜けないので、休憩時間は思わずホッとしますね。この仕事で温度や湿度に敏感になりました。休日でも今日は湿度が高いなとか今日は良い麺ができるな、って考えてしまうんですよ(笑)」
流れを見守る、確かなまなざし。
できあがった麺は、形や揚げ具合が良いか、汚れや欠けた部分がないかをひとつひとつ検品して袋詰めをします。さらに重量を確認して、包装袋の日付に間違いがないか、つなぎ目が麺をはさんでいたり、空気がもれていないかなどを細かくチェックして、わずかでも不具合があった場合はすべて廃棄処分します。
「検品や包装は、ほとんどが機械での流れ作業。最初はみんなこのスピードに慣れるまで苦労しますね(笑)。もちろん機械は正確ですが、決して万能ではありません。だから機械に頼りすぎないで、私たち自身の目でも厳しく商品をチェックしているんですよ」
問題が起きてから対処するのではなく、小さな異変の予兆を見逃さずに、常に先回りして点検・整備し、不具合を起こさないように日々努めています。
お客様に安心と笑顔を届けたい。トーエー食品のノンカップ麺には、そんなスタッフひとりひとりのまっすぐな想いがたくさん詰まっています。
出荷前の最終検査。
製品が工場を出る前の最終工程として、出荷前検査が行われます。品質の安全性を数値で確認するだけでなく、製品のおいしさに変わりがないかを五感で見極め、お客様においしく召し上がっていただける製品だけをお届けします。
品質を確認するひとつの大切な検査に官能検査があります。官能検査では、人の五感を使って、味のバランス、舌触り、溶けやすさ、色、香りなど、機械では判断が難しい “おいしさ”を評価しています。製造工程からサンプリングした製品を、製造ロットごとに問題がないかどうかを確認しています。
出荷前の最終検査は生産と並行しながら行います。万が一、検査結果に問題が発見された場合には、トレーサビリティ管理により製造工程をさかのぼって、使用した原材料、包材まで確認することができます。